
GPSトラッカーの運用では、SMSやGPRSコマンドを活用することで、現地に赴かずに機器の状態確認や設定変更が可能です。
本記事では、テルトニカ・テレマティクス製デバイスで利用できるSMS/GPRSコマンドの基本的な使い方と留意点を解説します。
対応デバイスについて
テルトニカ・テレマティクスの多くのGPSトラッカーでは、SMSまたはGPRS経由で各種コマンドを実行できます。
コマンド一覧や詳細仕様は、下記リンク先の「Common Commands」を参照してください。
利用時の注意事項
1. コマンドは大文字・小文字を区別する
SMSおよびGPRSコマンドは、大文字と小文字を正確に入力する必要があります。
誤った表記をすると、コマンドが正常に実行されない場合があります。
2. Deep Sleep Mode中は通信できない
デバイスがDeep Sleep Modeで動作している場合、GSM/GPRSモジュールがほとんどの時間停止しているため、SMSやGPRSコマンドを送信しても即座には受信されません。
■ SMSの場合
- Deep Sleep Mode中は受信されない
- デバイスがスリープ状態を解除したタイミングで受信される
■ GPRSの場合
- Deep Sleep Mode中は受信されない
- スリープ解除後も受信されない
3. GPS Sleep Mode / Online Deep Sleep Modeの場合
以下のスリープモードでは通信モジュールが利用可能なため、送信したSMS/GPRSコマンドを受信できます。
- GPS Sleep Mode
- Online Deep Sleep Mode
SMSコマンドの構文
SMSコマンドは以下のフォーマットで送信します。
<SMS login><space><SMS password><space><command><space><value>
「getinfo」コマンドの実行例
ログイン情報が設定されている場合
login pass getinfo
ログイン情報が未設定の場合
コマンドの前にスペースを2つ入力します。
␣␣getinfo
※「getinfo」の前に半角スペースが2つ必要です。
GPRSコマンド利用時の要件
GPRS経由でコマンドを送信する場合は、Codec 12プロトコルへの対応が必要です。
そのため、サーバーやアプリケーション側が「Codec 12」をサポートしていることを事前に確認してください。
まとめ
テルトニカ・テレマティクス製GPSトラッカーは、SMSやGPRSコマンドを利用することで遠隔から状態確認や設定変更を実施できます。
特に現場作業を削減したいIoT・M2Mシステムでは有効な運用方法ですが、スリープモードによる通信制限には注意が必要です。
ポイントを整理すると以下の通りです。
- SMS / GPRSコマンドで遠隔制御が可能
- コマンドは大文字・小文字を区別する
- Deep Sleep Mode中は通信が制限される
- GPRSコマンドには「Codec 12プロトコル」が必要
- 「getinfo」はデバイス情報確認の基本コマンドとして活用できる
GPSトラッカーを効率的に運用するためにも、各スリープモードの動作特性とコマンド仕様を理解しておくことが重要です。
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